胃がんの初期症状では食後はどうなの?

胃がんになったとしても、食事をした後に、胃もたれや痛みがあっても、胃潰瘍、胃炎と思い込むことが多く、胃がんの発見が遅れることがあります。

胃がんの場合、食後では、胃の周辺の痛み、胃もたれを感じることがありますが、これは胃潰瘍にも現れます。胃がんでは食事に関係なく痛みが現れることがあります。

なお、胃がんの中でも、スキルス胃がんというものがあり、他の胃がんと同じようですが、進行の仕方が特別であり、悪性度の高いものがあります。このスキルス胃がんでは、食前

に胃の痛みが生じるものの、食後には痛みが消えるという特徴があります。

胃がんの場合、胃の入り口部分に腫瘍があった場合に、食べ物が胃に入るのを妨げます。そのため、つっかえる感じや、吐き気などが生じることがあります。逆に、胃の出口付近

で腫瘍ができた場合は、胃の中で消化された物が腸へ運ばれにくくなってしまうため、胃もたれや、お腹が張ったりすることがあります。

診断内容と胃がん初期の患部の写真

胃がんは診断されるのは、どのような検査があり、どのような診断が下されるのか説明します。

まず、胃がんと疑わしい症状が現れたら、医療機関で検査を行います。

医療機関を受診すると、いくつかの検査を行います。腫瘍の数値を測るための血液検査、バリウムを飲んで胃の形、粘膜の様子をX線写真で確認する検査や、胃の内部を直接見て、

がんが疑われる場所や、その部位の広がりを調べる内視鏡検査など行います。

 

内視鏡検査の際に、がんが疑われる部位の組織の一部を採取し、病理診断を行います。この病理診断

では、がん細胞の有無や種類により、胃がんの確定診断に用いることができます。

さまざまな検査結果を見て、病期(ステージ)が判定され、ステージにより治療法が決まります。胃がんは軽度のものからI期、II期、Ⅲ期、Ⅳ期に分類されています。

がんの深さが粘膜、粘膜下層にとどまっているものを、早期胃がんといいます。さらに深く及ぶものを進行胃がんといいます。がん細胞が、胃の壁の内側から外側へ深く進むこと

により、転移する可能性も増大します。参考に初期の胃がんの写真を掲載します。

引用元:https://www.kiyama-naishikyou.jp/section/endoscope_images.html

特に注意すべきことは

胃がんで気をつけるべきことがあります。それは、胃がんの手術後に起こりうる合併症です。胃がんは他のがんに比べ、合併症が起こりやすいといわれています。合併症は、術後

に発症する、早期合併症、退院後に起こる合併症があります。

 

早期合併症とは、手術で切開した傷口の痛み、出血や呼吸のしにくさ、痰が出にくいといった症状が現れます。症状が現れてから48時間以内には消失することがほとんどではあ

りますが、場合によっては長く続くこともあります。激しい痛みがみられる場合は、何らかの合併症の可能性もあるために、場合によっては再度手術が必要となります。

退院後に起こる合併症として、代表的なもので、ダンピング症候群というものがあります。胃を切除する手術をした20〜30%の方に見られるものです。胃を切除することで、胃液の

分泌が減り、胃に食べたものを溜めておけず、急速に小腸へ運ばれます。小腸の粘膜が刺激され、腹痛や吐き気、嘔吐、めまい、動悸などが生じます。これらは、安静にしていれ

ば症状は改善されます。しかし、一時的な高血糖状態となる場合もあり、この時は糖尿病と同様な症状が起こり、動悸、発汗、頭痛などが生じることもあります。

退院時には、食事指導があるため、規則正しく無理のない生活を送る必要があります。

まとめ

胃がんの場合、食後は胃のあたりに痛みが生じることがありますが、食事に関わらず痛みは生じることもあります。また、胃の入り口に腫瘍があった場合には、つっかえた感じや

吐き気を上知ることがあります。胃の出口に腫瘍があった場合は、胃もたれ、腹部が張る感じがあります。

胃がんを診断するには、血液検査、胃のX線検査、内視鏡検査、病理診断などを行い、それらの結果を総合的に判断し、胃がんの進行状態が分かり、その進行具合により治療方法

を決めていきます。

胃の術後は、合併症に注意が必要です。早期合併症では、症状が治まりますが、場合によっては再度手術が必要です。

また、退院後に起こるダンピング症候群は、食事の仕方により生じるものであるため、食事を工夫することにより合併症を回避することができます。