胃がんの初期症状の出血の仕方

 

胃がんの初期症状は自覚症状がほとんどありません。そのため、徐々に進行してしまいますが、進行するにつれ、がん細胞から出血が生じ、様々な症状が現れます。

 

がん細胞は、正常な細胞よりも酸素や栄養を必要としていて、細胞分裂を活発に行います。そして、血管新生と呼ばれる新たな血管を次々と作り上げては、血液より栄養補給を行うのです。

 

 

しかし、この血管新生と呼ばれる血管は、血管壁が弱いため、出血しやすいという特徴があります。がん細胞からの出血とは、このためです。

 

胃がんによる、がん細胞の出血は、まず便に血が混ざります(血便)。しかし、肉眼では確認することは難しく、発見できないまま経過します。出血量が多くなると、黒くドロっと

 

したタール状の便となります(タール便)。これは、胃で出血した後、胃酸などの影響で変性し、消化管から50〜100ml以上の出血をしているため生じます。

引用元:http://hospital.luke.ac.jp/index.html

 

また、出血が多くなること便の他に、口からも溢れ出る可能性があり、吐血を起こす可能性があるため、タール便が生じた際には吐血にも注意が必要です。

 

胃のポリープはあるとダメ?

 

ポリープという言葉を聞いたことがありますか?胃にできるポリープは、胃の粘膜の表面が腫れた状態をいい、簡単にいうとおできのようなものです。

 

一般的にポリープは3つに分類されます。

・胃底腺ポリープ

 

・過形成ポリープ

・腺腫性ポリープ

 

胃底腺ポリープとは、胃の入り口付近にできやすいポリープです。女性に多くみられるものですが、このポリープはがんになる可能性はなく、自然消失することもあります。

 

過形成ポリープとは、胃の出口付近にできやすいポリープです。がんになる可能性はまれなものです。このポリープはピロリ菌という細菌感染することで、できることが多いです。

 

除菌をすると、70%程度のポリープは縮小したり、消失したりします。症状はほとんどないですが、悪性腫瘍が疑われる場合は内視鏡で治療する場合もあります。

 

最後に腺腫性ポリープです。これは、胃の出口付近にできやすく、比較的がんになりやすいものです。自覚症状はほとんどありませんが、食欲不振、みぞおちの痛み、お腹が張る

 

などの症状がみられることもあります。このポリープが大きくなっている場合や出血を起こしている際には取り除かなくてはなりません。がんの可能性も考えられますので、定期

 

的に医療機関に受診し、内視鏡の検査を受ける必要があります。

 

悪性ポリープと良性の違いとは

 

まず、悪性ポリープ=悪性腫瘍と考えて良いでしょう。胃の悪性ポリープは胃がんを指します。ここでは悪性ポリープを悪性腫瘍、良性ポリープを良性腫瘍として説明します。

引用元:http://www.1day-surgery.com/naall/

・増殖する速度

良性腫瘍は、細胞がふくらんで大きくなるため、細胞の増殖はゆるやかな速度です。

 

これに比べ、悪性腫瘍は、一般の細胞より増殖する速度が速く、周囲の組織を巻き込んで広がっていきます。

 

・形状

良性腫瘍は、境界線が明確であり、形が整っています。

 

悪性腫瘍は、境界線が不明瞭であり、形状も不均一です。また、独特の硬さがあり、でこぼこした形です。

 

・浸潤

良性腫瘍は、他の細胞への浸潤はみられず、他の場所へ転移しないため、生命に関わる状

 

態になる可能性は低いものです。

 

悪性腫瘍の場合は、周囲の細胞に深く浸潤し、制御ができません。他の臓器や器官、神経など体のあらゆるところへ転移する可能性があります。広がっていくにつれ、十分な栄養

 

が正常な細胞に届かなくなり、体力の低下、体調面の悪化など身体に影響を及ぼします。

 

 

この良性腫瘍、悪性腫瘍を見分けるには、腫瘍の増殖の速度によって判断することが一般的です。しかし、速度だけでは正確な診断はできないため、他の検査も行い慎重に診断し

 

ていく必要があります。

 

まとめ

 

がん細胞は、細胞分裂を活発に行い、血管新生を作り出しますが、この血管新生は血管壁が弱いため、出血しやすくなります。胃がんのがん細胞は、出血により、血便、タールベ

 

ン、吐血などの症状をきたします。

 

胃のポリープは、がんになるものと、ならないものがあります。まれにがんになることがある、過形成ポリープは内視鏡で治療できます。なお、がん化しやすい腺腫性ポリープで

 

は、場合によっては取り除く必要もあるため定期的に医療機関に受診し、検査を行う必要があります。必ずしもポリープができたからといって、がんと決めつけてはいけません。

悪性ポリープ、良性ポリープは、細胞の増殖速度、形状、浸潤ともに異なります。それぞれ治療方法も異なるため、医療機関で検査を行い治療方法を決めていきます。